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真菰(まこも)
●真菰とは
イネ科の多年草で、沼や川に群生し、葉は線形、高さ1〜2メートルに成長する。日本全国をはじめ、中国、東南アジア、アメリカなどにも分布する。その形態は1億年前と同じであり、地球上でこれほど古い時代の姿を現在にまで維持し続けている植物はマコモだけであると言われる。
●成分
タンパク質、脂質、繊維、糖質などの他にビタミンB1,B4,カルシウム、リン、鉄などビタミン、ミネラルを豊富に含む。特に最近注目を集めている亜鉛が含まれており、薬理作用を持つといわれるサポニン成分の検出も報告されている。
●用途
種子は縄文中期の遺跡からも見つかっており、お米に先立つ食物であった。北米ではワイルドライスと呼ばれ、高タンパク低脂肪の健康食品として愛好されている。茎は繊維質なため便秘の解消や美容にも効果的として食用される。また、黒穂菌という菌類が寄生した茎からは、抗生物質が取れることもわかっている。葉は編んで飯や魚を包み、その鮮度を保つのに利用される。今でも金沢では進物用のブリやサケの包装用にわずかながら栽培され、使用されている。
●薬理的効果
江戸時代の薬草書「和漢薬」には利尿、整腸、解毒、やけど傷等に卓効ありと記されており、国立弘前大学医学部の科学的分析研究によると、毒性のないこと、胃腸の働きを活発にする副腎皮質ホルモンの分泌をたすける、脳障害の予防、血液の浄化と血行促進、抵抗力、免疫力の増大などが明らかにされている。
●浄化作用
湖沼の水質浄化が近年の課題になっているが、福井県ではマコモによるいかだ栽培で、湖沼の窒素やリンを吸収させる研究が、好成績をおさめているという。また、石川県の羽咋市では白鳥のえさに潟の水辺にマコモを群生させて、パンや米くずによる汚染を防ごうという計画を始めている
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